オランダの暮らしを支えた風車の役割と見どころ

オランダというと風車を一番に思い浮かべる人は多いのではないでしょうか(^^) 田園地帯に風車が整然と並び、風を受けて羽根を回している姿はオランダの原風景とも言えます。

オランダには、今でも1000基以上の風車が残っています。風車にはさまざまな役割があり、建てられた時代によって風車の形や駆動原理が異なります。そのデザインの可愛らしさもオランダ風車の特長ですね。

風車の役割

オランダの風車は、歴史上さまざまな役割を果たしてきました。

最も重要な役割は、内陸に流れ込んできた海水を汲み上げて堤防を超えて川に戻すことです。オランダは国土の25%が海抜より低く、暴風が来るたび、海水が流れこんできたのです。干拓地を乾いた状態に保つためにも使用され、それによって穀物の栽培が可能になりました。

風車は、製粉、製材、製紙、製油などにも使用され、まだエンジンが発明されていなかったこの時代、オランダはまさに風とともに暮らしがありました。

風車の構造と歴史

オランダでは最初にポストミル(箱型風車)が作られ、さらにパワーのあるタワーミル(塔型風車)、主に干拓に用いられたスモックミルなど発展形が誕生します。

その後、蒸気機関の発明と19世紀後半の内燃機関の発明により風車の利用は減少しました。しかし今でも、干拓や製粉に使われている現役の風車がオランダには残っています。それらを見ることはとても貴重な体験であり、当時の暮らしぶりを理解することに役立つでしょう。

風車が見られる場所

キンデルダイク(Kinderdijk)

  • この地域の風車は、川と干拓地の間の水をくみ上げるために建てられました。
  • 1基か2基は今でも干拓用途で使われています。
  • 1997年ユネスコの世界遺産に登録されています。
  • オランダの18世紀の姿を見ることができます。

スキーダム(Schiedam)

  • スキーダムの風車は、高さ33メートル、世界一高い風車です。
  • 主に、ジュネーバ酒の主材料となる麦芽を挽くために使われていました。
  • 現在は、中は風車博物館「デ・ニューウェ・パルムボーム(De Nieuwe Palmboom)」になっています。

ザーンセ・スカンス(The Zaanse Schans)

  • 風車の歴史保存地区で、観光客に人気のスポットです。
  • 17世紀から18世紀にかけてのオランダの暮らしのイメージを見ることができます。
  • この辺りは、600基以上の風車が建てられ、世界初の工業地帯でした。

デ・ファルク風車博物館(Molen de Valk)

  • ライデン市の食料のために建てられた粉引き用風車です。
  • 風車は今でも穀物などをひいて粉にしており、そこでひいた小麦粉を購入することができます。

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